卒業生インタビュー(2期生 後藤楽々さん)

2022年9月13日にオンラインにて、現在メディアでもご活躍されている、同窓生の後藤楽々さんにお話を伺いました。

取材:有言会広報委員


プロフィール

後藤楽々さん

南山大学附属小学校2期生、現在青山学院大学在学中。

株式会社セント・フォースに所属し活動。


Q.お名前、大学名、現在の活動を含め自己紹介をお願いします。 

楽々さん:南山小学校2期生の後藤楽々と申します。今は青山学院大学在学中です。  活動としてはセントフォースという事務所に所属させていただいていまして、お仕事としては、「ZIP!」のリポーターをしています。10月からは「ZIP!」の前の時間帯の「Oha!4」という番組のエンタメ担当として月曜日から金曜日を通してレギュラー出演しています。東京だと4時半、名古屋は5時間から放送開始です。もしよかったら見てください! フリーアナウンサーと言うほどではないのですが、伝える仕事をさせていただいています。   

Q.南山小学校の思い出を教えて下さい。

楽々さん:宿泊学習を覚えています。3年生の時に行った多治見修道院です。大自然の中でバッタを捕まえたり自然に囲まれてカレーを皆で作ったり。キャンプが自分にとって新しくて楽しかったです。 また、5年生の時にやらせていただいた劇です。オペレッタという。河田愛子先生がずっと音楽の先生で、ミュージカルみたいなものを音楽の授業でやらせていただいて、私自身、劇とかがすごく好きだったので、それも凄く記憶に残っています。オーディションで女王役をやりました。あと竹尾先生は2年生の時の担任の先生でしたが、今でも気にかけてくださり、連絡もたまに取り合っています。当時はよく怒られもしましたが、厳しくも的確で、教えてもらった「夢育」という言葉は今でも心に刻まれています。

Q.中学生、高校生時代の思い出を教えてください。  

楽々さん:中学生は、SKE48に入ったのが中学校3年生の時で、そこからは学生生活とアイドルという青春を謳歌したなと思うのですが、中学校1〜2年生は普通にテニス部に入って学校外周を走ったりとか、玉拾いをしたりとか、日焼けしすぎて真っ黒な女子中学生でした(笑)。親が応募したことがきっかけで、アイドルになって、そこからは両立の日々、という感じでした。 

Q.そうですよね、その「両立」という点、私たちも、お話を聞きたいのですが、時間が限られた中でどうやって両立をしてきたのでしょう? 

 楽々さん: 「1秒たりとも時間を無駄にできない!」と常に隙間時間を探していました。また隙間時間を見つけては、その時間に合った勉強法を当てこむ事を意識していました。例えば新幹線の移動時間では机があるので、歴史の暗記や数学の勉強、握手会の待ち時間など、ちょっとした隙間時間では、開けばすぐにできる英単語の暗記、といったような感じです。

Q.勉強方法とは?具体的にありますか?    

楽々さん: 私の場合だと、視覚的に暗記するのが得意だったので、「見て覚える」という方法を取っていました。

英単語だったら、1日70個ずつ、とりあえず毎日見る、触れる。それを一週間続けます。1日に10個ずつ「書いて覚える」という方法を一週間続けても、覚える単語数は、10✖️7で70個、同じ数ですが、私は「見て覚える」方が頭に入りやすかったので、そちらを実践していました。

ただ、書いて覚える方が良い人、見て覚える方がいい人、いろんな人がいると思います。

まずは、自分に合う勉強法は見つけ出して、実践する事。それが効率よく勉強する近道なのかなと思います。

Q.学校の定期テストは、2週間前くらいから皆必死ですよね。そんなことは関係なく、お仕事は入っていたわけですよね? 

楽々さん:はい !

Q.学業がプレッシャーになったりしたことはありませんでしたか? 

楽々さん:いえ、プレッシャーに感じることは一切なくて、それよりも、アイドルもしているけど、学業もちゃんとやらなきゃというのがあって、あと、アイドルだから(時間がないからといって)負けたくない、という気持ちもありました。だからこそ、頑張ろう、って。(芸能活動をしていることを)言い訳にしたくない、ということが結構自分の中で強くあって、だから移動時間で勉強もしていましたが、思ったよりも苦じゃなくて。

Q.勉強するのは嫌いじゃないタイプですか? 

楽々さん:いえ、嫌いなんですけど(笑)、机に向かって3時間勉強するよりも、私は移動時間の、行きの1時間半と帰りの1時間半で分割して勉強したほうが向いていたのかな、って。 

Q.勉強する時のご家族のサポートはありましたか? 

楽々さん:これが、母のサポートがなかったら絶対できなかったなって、私は思います。それこそ、私の隙間時間を最大限活かせるように送り迎えをしてくれたり、本当にそういうことは自分の生活を犠牲にしてでもやってくれていました。それがなかったら、学校生活とアイドル活動の両立は絶対にできなかったと思うので…その時期は全力サポートしてくれていました。勉強のことに関してあれこれ言われたことはなかったのですが、たとえば朝ごはん作ってくれるのもおにぎり持たせてくれて、移動時間で手早く食べれるようにとか、そういうサポートをしてくれましたね。 でも、たくさん反抗していました。今は感謝の気持ちはあるものの、その時はもうアイドル活動と両立するのがいっぱいいっぱいで、自分を犠牲にしてまでもサポートしてくれていることに気づけなくて、当たり前になってしまっていたな、って。 

Q.お母さんはサポートし続けてくれたわけですね。お母さんあっての楽々さんですね! 

 楽々さん:本当にそうだと思います。サポート!支えている!もう、娘一番!!みたいな(笑) 。

Q.睡眠時間はどれくらいでしたか? 

楽々さん:少なかったと思います。握手会が終わって、終電の新幹線に乗ってその後普通に学校に行っていました。4時間5時間くらいですかね。今でもショートスリーパーだと思います。

Q.ところで、英語が得意と聞きました。小さいころから英語に触れていたのか、南山小に入学してから始めたのか…? 大学受験は英語メインで進めていったのですか? 

楽々さん:大学受験はそうです、ほぼ英語と評定平均みたいな感じです。 英語は幼稚園の頃はインターナショナルスクールに通っていて、その影響が結構大きいです。その3年間と、卒業した後も、これもまた母が一生懸命してくれたことなのですが、英語を忘れないように毎朝英会話のラジオが流れていて、小学校の時は帰ってくるとディズニーチャンネルとか英語の海外ドラマが。自分自身も好きだったのもありますが、ずっと英語に触れていました。

Q.帰国子女、とか留学していた、とかではなくて? 

楽々さん:そうなんです。オーストラリア研修は小学生の時に行きましたが、とくに海外生活の経験はなく、英語が好きで触れていたので、ナチュラルに。  受験期の勉強に関しては、東進予備校に通っていて、ビデオ学習をしていました。その時の安河内先生が音読を提唱していて、私自身も話すことは得意でしたが、長文は不得意で、音読やシャドーイングをするようになったら、グンと成績が上がるようになりました。もちろんベースもあったと思いますが、勉強法としてシャドーイングをするといいことがあると思います。 勉強法と隙間時間がポイントです!    

Q.大学受験についてなのですが、いつごろから本格的に取り組みましたか? 

楽々さん:そうですね、高校2年生から塾に通っていまして、新幹線の移動時間とかでビデオ学習をしてはいましたが、アイドルを休業したのが、高3の5月。そこからは勉強勉強の毎日でした。 英語が得意だったので、母がAO入試のための塾も通うのがいいと言ってくれて、そこからAO入試の塾と東進と両方通っていました。AO入試の塾は英語がベースになっているんですけど、そこですごく英語の勉強をしていたって感じですね。 

Q.同世代の今の学生さんは色々と忙しいと思いますが、どうしたら楽々さんの様に上手くやっていけるのかアドバイスを教えていただけますか?

楽々さん:私は目標があれば頑張れるタイプで。例えば〇〇大学に入りたいとかでも、目標があれば達成する為の気持ちが湧いてくると思うんです。先ずは、自分の中で小さな目標をいっぱい作って、それを達成する為には何をしないといけないのかというのを明確にして、コツコツこなしていけばいつか達成出来ると思うので、いっぱい小さな目標を作るのがいいと思います。

Q.現在大学4年生でいらっしゃいますが、大学生活を振り返っていかがでしたか?

楽々さん:大学1年生の9月まではSKEを続けていて、そこからリポーターなど伝えるお仕事がしたくて次のステップに進もうと思いました。アイドルをやっていた間はあまり友達が出来なくて、ちょうどアイドルを卒業した時に大学でゴルフ部に入りませんか?とお声がかかって、そこでゴルフ部に入ってみよう!友達を作ろう!と思ってゴルフ部に入ってすごく友達がいっぱい出来て、そこから充実していました。

 Q.Instagramでゴルフをされている投稿を拝見しましたが、ゴルフ部でいらっしゃったのですね。 

楽々さん:そんなに厳しい部活ではないのですが、一応青学の中ではゴルフ部は部活という括りになります。 友達とランチに行ったり、たまに夜はお酒を呑んだり、普通の大学生の生活をしていました。

Q.大学からゴルフを初められたのですか? 

楽々さん:ゴルフは7歳くらいからやっていました。家族皆で3世代でゴルフをしていました。部活に入ってもう少しちゃんとやる様になりました。

Q.部活をエンジョイしていた学生生活という感じですかね?

楽々さん:青学の立地が凄く良くて、表参道とか渋谷とか原宿との間にあるのでオシャレなランチを楽しんでいました。

Q.仕事について、華やかなお仕事だと思いますが、大変な事や苦労されていることはありますか? 

楽々さん: 今やっている朝番組は朝の4時半から始まるため、起きるのは深夜12時50分!またオンエア後にロケに行ったり、違うお仕事が入る事もあるので、そういう時は体力的に少しキツかったり、、。笑 でもその分やりがいがありますし、「働いてる、私!」と終わった後は達成感で満ち溢れています。「伝える仕事」はいろんな人の事を考えて言葉を選ばないといけないので、想像力を掻き立てる必要があります。「こう言ったらどう伝わるかな?」と考えるのは楽しい反面すごく難しいです。

Q.ハッピーな事ばっかり毎日あるわけではないと思うのですが、そんな時はどうやってテンションを上げるのですか?

楽々さん:仕事だから切り替えよう、と。あと、現場は私一人ではなくて、一緒に作ってくださってるスタッフさんやカメラマンさんなどがいてくださいます。そういう方と話してるとだんだんハッピーになってきて、自然と切り替えられている事が多いです。

Q. 楽々さんは生まれ育ちは名古屋ですか? 名古屋弁は大丈夫でしたか?

楽々さん:いやもうほんとそれが難しくて、大阪弁ぐらい違うと逆にわかりやすいのですが、名古屋弁は、靴↓とか服↓というイントネーションですよね。あと坂↓って言います?坂↑だし靴↑だし服↑だし!小さな違いが難しくて、今でも大変ですね。

Q.名古屋にいると、標準だと思って使っていた言葉が名古屋弁、ということがよくあるので、大変なのでは?と思っていたので、苦労されてるんですね、やはり。

楽々さん:大学に通っていると、すごくイジられました。なにそれ!靴↓って変なのー!って、言われますね。私からすると靴↑の方がへんなんですけど(笑)。結構困ってます。

Q.アナウンサーというお仕事は叶っていると思いますが、この先お仕事の中で実現したい事はありますか?

楽々さん:朝の番組に携わり、明るい1日のスタートを少しでも多くの人に届けたいという目標には「Oha!4」を担当する事で少しは近づけたような気はしますが、もっともっと多くの人を元気な気持ち・明るい気持ちに出来る人になりたいと思います。あとは、話す事 が好きなのでラジオ番組などにも挑戦してみたいと思っています。でも今は与えられたお仕事は何でもやりたいです!いろんなことを経験し、吸収したいです。

Q.楽々さんは就職活動せずに、このまま画面に出るお仕事を続けていくのでしょうか?

楽々さん:そうですね、私の場合、アナウンサー就活はしたのですが、他の就活はしていません。

Q.就職活動は大学3年生の時に?

楽々さん:そうです。大学3年生の時にキー局のアナウンサー試験を受けて、すごく早い時期に決まるのですが、その時に最終にいくつか残りましたがダメで。それが初めての挫折で落ち込みました。でも、セントフォースの事務所の方や先輩の言葉を聞いて、就職活動するのか所属事務所に残るのか、すごく迷いましたが、フリーでやっていこうって自分で決めて。その先に「Oha!4」のレギュラーが決まって、本格的にフリーアナウンサーという道に進もうと思いました。

Q.最後に、同窓生の皆さんにメッセージをお願いします。

楽々さん:どういうメッセージがいいのかなと考えていたのですが... 結構とんとん拍子にきていると思われがちなのですが、そんなこともなくて。失敗はたくさんしておいた方がいい、というのが私が一番伝えたい事です。

私自身アナウンサーという大きな目標が漠然とあって、だからこそ学業もアイドル活動も頑張れました。

でもその大きな目標だったアナウンサー就活には失敗してしまいました。

中学高校の時はそんなに大きな失敗もなかったので、ダメだった時はやはり苦しかったです。

でも父親からは「失敗して正解だ」と言われました。たくさん失敗した方がいい、と。失敗しても振り返って反省点をあぶり出して次に活かそうと切り替える事が大事なんだ、と。その言葉のおかげで私は前を向き続けられて、ラッキーな事に今があるのかなと思います。自分の目標を掲げても、うまくいかないことはあって当たり前です!それがたくさんあればあるほど、自分が学べることや今後に活かせることがあるはずです。たくさん失敗をして、そしてそれを無駄にせず、活かしてほしいなと思います。


〜座談会を終えて〜 

今年の座談会もコロナ禍の為オンラインでの開催となりましたが、当日はお仕事の合間をぬってお忙しい中、沢山の質問にお答えいただきました。貴重なお時間を本当にありがとうございました。 インタビューの最後には委員全員が楽々さんのファンになってしまう程、終始素敵な笑顔と言葉で魅了されました。努力・感謝・周りの人への愛を感じ、南山小学校の校訓を体現されていらっしゃるのがとても印象的でした。

南山大学附属小学校同窓会 有言会

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